業務用エアコンのリモコンに、見慣れない数字や記号が表示された。ランプが点滅している——。こうしたエラー表示が出ると、「故障かも」「修理を呼ばなきゃ」と、慌ててしまうかもしれません。
でも、少し待ってください。エラーが出たからといって、必ずしも大きな故障とは限りません。中には、施主の方ご自身で対処できるケースもあります。この記事では、業務用エアコンの施工を15年手がけてきた立場から、エラーコードが出たときの見方と対処、そしてリモコンのサインについて、現場の視点で解説します。
エラーコードとは
業務用エアコンは、何らかの不具合を検知すると運転を停止し、リモコンにエラーコードを表示して、不具合の内容を知らせます。運転ランプが点滅していたら、エラーが出ているサインです。
エラーコードは、リモコンの画面に自動で表示されることもあれば、メニューボタンや確認ボタン、点検ボタンを押すと表示されることもあります(操作方法はメーカー・機種によって異なります)。
ひとつ大切なのは、このコードの意味は、メーカーや機種によって違うということです。同じ数字でも、メーカーが変われば意味が変わります。だから、「このコードはこういう意味」と一律には言えません。表示されたコードは、まず記録しておく(メモや写真)ことをおすすめします。
エラーが出たら、まずやること
エラーコードが表示されたら、慌てる前に、次のことを試してみてください。
1. コードを記録する
表示されたエラーコードを、メモするか、写真に撮っておきます。後で業者に伝えるとき、この情報が原因特定に役立ちます。
2. 一度、電源を切って入れ直す
一時的な不具合であれば、運転を停止し、少し時間をおいてから再運転すると、直ることがあります。まずはこれを試す価値があります。
3. ブレーカーを確認する
意外に見落とされがちですが、ブレーカーが落ちていないかを確認してみてください。これが原因のことも、実際にあります。
コードを業者に伝えれば、原因の見当がつく
電源の入れ直しやブレーカーの確認でも直らない場合は、業者に連絡することになります。そのとき、記録しておいたエラーコードを伝えると、原因の見当をつけやすくなります。
施工者の立場から言うと、エラーコードを教えてもらえれば、だいたいの原因の当たりをつけられます。実際、こんなことがありました。あるお客様から「エラーが出た」とご連絡をいただき、コードを聞いたところ、室外機のブレーカーが落ちている可能性が高いと見当がつきました。そこで、お客様に「ブレーカーが落ちていないか確認してみてください」とお伝えしたところ、実際にブレーカーが落ちていて、お客様ご自身で、簡単に復旧できたのです。
もし、コードも聞かずに現場へ駆けつけていたら、お客様は出張費などの余計な費用を負担することになったかもしれません。エラーコードという情報があるだけで、電話口で解決できることもある——これが、コードを記録して伝えることの価値です。
施工者の立場から言うと、エラーコードを教えてもらえれば、だいたいの原因の見当をつけられます。実際、こんなことがありました。あるお客様から「エラーが出た」と連絡をいただき、コードを聞いたところ、室外機のブレーカーが落ちている可能性が高いと見当がつきました。そこで「ブレーカーが落ちていないか確認してみてください」とお伝えしたところ、実際に落ちていて、お客様ご自身で、その場で簡単に復旧できたのです。
もしコードも聞かずに現場へ駆けつけていたら、お客様は出張費などの余計な費用を負担することになったかもしれません。エラーコードという情報があるだけで、電話口で解決できることもある。これが、コードを記録して伝えておくことの価値です。
フィルターサインについて
エラーコードとは別に、リモコンに「フィルターサイン」が表示されることがあります。これは故障ではなく、「そろそろフィルターを掃除してください」というお知らせです。一定の運転時間が経つと表示されます。
フィルターを掃除したら、リモコンの「フィルター」ボタンを押して、サインをリセットします(操作はメーカーによって異なります)。掃除をせずに放置すると、風量が落ちて効きが悪くなり、電気代にもひびきます。
正直にお伝えすると、私は引き渡しの際、このフィルターサインについて、必ずしも説明してきませんでした。ただ、お客様がサインの意味を知らずに放置してしまうことを考えると、説明しておいたほうが親切だと、今は感じています。もし、リモコンにフィルターのマークが出ていたら、それは掃除の合図だと覚えておいてください。
フィルターの清掃やメンテナンスについては、業務用エアコンのメンテナンスと点検義務で詳しく解説しています。
リモコンの操作について
業務用エアコンのリモコンは、多機能に見えて身構えるかもしれませんが、基本的な操作(運転・停止、温度、風量、風向)は、直感的に操作できるように作られています。冷房・暖房の切り替えや温度設定など、日常的に使う操作は、家庭用エアコンと大きく変わりません。
私自身、引き渡しのときに、リモコンの操作を細かく説明することは、必ずしも必要ないと感じています(もちろん、お客様の様子を見て、必要そうなら丁寧に説明します)。ひとつ、私が引き渡し前にやっておくのは、現在時刻の設定です。時刻が合っていないと、タイマー機能が正しく働かないので、こちらで設定してからお渡しするようにしています。
自分で分解修理は絶対にしない
ひとつ、大切な注意です。エラーが直らないからといって、ご自身でエアコンを分解して修理しようとするのは、絶対にやめてください。感電の危険がありますし、かえって故障を広げてしまう恐れもあります。冷媒や電気が関わる修理は、資格を持った専門業者の仕事です。
施主の方ができるのは、コードの記録、電源の入れ直し、ブレーカーの確認まで。それで直らなければ、業者に連絡する。この線引きを守ってください。
まとめ
業務用エアコンのエラーコードとリモコンについて、要点を整理します。
- エラーコードは、不具合の内容を知らせるもの。意味はメーカー・機種で異なる
- 出たら、まずコードを記録(メモ・写真)
- 電源の入れ直し、ブレーカーの確認で直ることもある
- 直らなければ、記録したコードを業者に伝える。原因の見当がつきやすい
- フィルターサインは故障ではなく、掃除のお知らせ。リセットできる
- 自分で分解修理は絶対にしない
エラー表示が出ると不安になりますが、慌てずに、まずはコードを記録し、電源やブレーカーを確認してみてください。中には、それだけで直るものもあります。そして直らないときは、コードを業者に伝える。それが、無駄な出費を防ぎ、スムーズに解決する一番の方法です。
電源の入れ直しやブレーカーの確認でも直らない場合は、専門業者に点検してもらいましょう。記録したエラーコードを伝えれば、原因の特定がスムーズです。複数の業者に相談して、対応を比較してみてください。
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