「未経験で、エアコン工事の仕事に入ったら、最初は何をやるんだろう」——現場系の仕事に興味はあるけれど、experience がなくて不安、という方は多いと思います。何も分からない状態で飛び込んで、やっていけるのか。当然の心配です。
私は、元システムエンジニアで、この仕事に就いたときは、現場仕事そのものが初めて、業務用エアコンのことも何も知らない、完全な未経験からのスタートでした。この記事では、そんな私が、最初の数ヶ月に実際に何をやったのか、何が大変で、どうやって慣れていったのかを、正直にお伝えします。これから現場に入ろうか迷っている方の、参考になればと思います。
最初の数日:道具の名前と、仕事の流れを覚える
入って最初の数日は、まず道具の名前を覚えること、そして先輩の後ろについて回って、どんな流れで仕事が進むのかを、大まかに把握することから始まりました。
いきなり何か作業をするわけではありません。現場がどう動いているのか、一日がどう進むのか。まずはそれを、そばで見て、体で覚えていく期間です。
運転も、練習から
ひとつ、私の場合の話をすると、免許は持っていたものの、ずっと運転していないペーパードライバーでした。現場仕事は、車で現場を回るので、運転は避けて通れません。でも、いきなり運転させられるのではなく、交通量の少ない時間帯などに、練習がてら運転させてもらいました。
こんなふうに、できないことは、段階的に慣れさせてもらえる。未経験だからといって、いきなり無茶をさせられるわけではないんだな、と、このとき感じました。
最初の1ヶ月:「手元」として動く
最初の1ヶ月ほどは、「手元(てもと)」と呼ばれる役割をやりました。これは、先輩の作業を、そばで手伝う仕事です。
先輩が「あれが欲しい」「これ取って」と言ったら、それを取りに行く。道具や材料を渡す。そうやって、先輩がスムーズに作業できるよう、サポートします。
意識したのは「言われる前に動く」こと
手元をやっていて、私が意識していたことがあります。それは、言われる前に動くことです。
最初は、言われたものを取りに行くだけで精一杯です。でも、仕事の流れが少しずつ分かってくると、「次はこれが必要になるな」と、先読みできるようになってきます。そうしたら、言われる前に、次に必要なものを準備しておく。これを意識すると、少しずつ「使える新人」に近づいていけます。
それから、掃除など、自分にできる範囲のことは、積極的にやるようにしていました。まだ施工はできなくても、やれることはある。そういう姿勢は、大事だと思います。
覚えるのが大変だったこと
正直に言うと、覚えることは、山ほどありました。特に大変だったのは、工事の流れを覚えることです。
私は、空調業界が初めてで、そもそも現場仕事自体が初めて。業務用エアコンのことを、本当に何も知りませんでした。だから、一つひとつが、ゼロからの学習です。
特に苦労したのが、業務用エアコンは、馬力やメーカー、形状によって、必要な材料も、施工の段取りも変わるということ。「エアコンを付ける」と一口に言っても、機種が違えば、使う部材も、作業の手順も違う。この違いを覚えるのが、なかなか大変でした。
でも、逆に言えば、これは覚えることが尽きない、奥の深い仕事だということでもあります。
体力と、現場の環境
体力的なことも、正直にお伝えします。
最初は、重いものを一つ運ぶのも、慣れていないと危なっかしい動きだったと思います。体の使い方が分かっていないので、無駄な力が入ったり、バランスを崩しそうになったり。これは、やっているうちに、体が覚えていきます。
そして、環境。これは意外と知られていませんが、空調工事は、エアコンが効いていない場所で仕事をするので、暑いです。考えてみれば当たり前で、これからエアコンを付ける現場は、まだエアコンがない(or 効いていない)わけですから。外も暑いし、中も暑い。夏場は特に、体力勝負なところがあります。
それでも続けられた理由
大変なことも多い中で、なぜ続けられたのか。理由は、2つあります。
ひとつは、給料の分かりやすさです。仕事が終われば帰れるし、たくさん働けば、その分たくさん給料がもらえる。この分かりやすさが、頑張る理由になりました。(※給与形態は会社によります。)
もうひとつは、飽きないことです。エアコンを一台付けるだけでも、現場によって、いろいろなことを考えながら施工します。同じ現場は二つとない。だから、退屈しないし、楽しかった。前職のデスクワークにはなかった面白さが、ここにはありました。
これから、現場の仕事に興味がある人へ
最後に、現場系の仕事に興味がある方へ、正直な実感をお伝えします。
現場仕事というと、「怖い」「厳しい」「怒鳴られる」——そんな古いイメージを持っている方も、いるかもしれません。でも、私の経験では、最近の空調業界や現場の仕事は、以前のイメージよりも、ずっと働きやすいと感じています。
正直に言って、私は怒鳴られたことがありません。分からないことを相談すれば、優しく教えてくれる人が、ほとんどです。もちろん、会社や現場によって差はあると思います。でも、少なくとも私が見てきた範囲では、昔ながらの厳しいイメージとは、だいぶ違います。
だから、もし現場系の仕事に少しでも興味があるなら、あまり身構えず、一度足を踏み入れてみたらいいと思います。未経験でも、道具の名前を覚えるところから、段階的に教えてもらえます。私が、そうだったように。
まとめ
未経験でエアコン工事の仕事に入ったときの、最初の数ヶ月について、お伝えしました。
- 最初の数日:道具の名前を覚え、先輩について仕事の流れを把握する
- 最初の1ヶ月:「手元」として先輩を手伝う。慣れたら「言われる前に動く」
- 大変だったこと:工事の流れ、機種ごとに変わる材料と段取りを覚えること
- 体力と環境:重いものの扱い、そして「エアコンのない現場は暑い」
- 続けられた理由:給料の分かりやすさ、そして飽きない面白さ
- 最近の現場は、思うより働きやすい。興味があれば、踏み出してみては
未経験からでも、何も知らないところからでも、始められます。私自身が、道具の名前も知らない、現場も初めての状態から、ここまで来ました。この記事が、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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